キリル・ペトレンコ＆ベルリン・フィル：コラボレーションのスタート LP6枚組エディション

"キリル・ペトレンコは序文の中で、このエディションが「ベルリン・フィルと私とのコラボレーションの始まりにおけるスナップショットであり、私たちの共同体の最初の発火点だった」と表現しています。ここでは彼の3つのレパートリーをお聴きいただけます。まず、ペトレンコが育ったロシア音楽で、チャイコフスキーの交響曲第5番と第6番がそれを表しています。作品の情熱と力強さだけでなく、細部のディテールや繊細な陰影が存分に発揮された解釈です。 キリル・ペトレンコのもう一つのテーマは、不当に忘れ去られた作曲家たちです。その例として、後期ロマン派とモダニズムのはざまにいる2人の作曲家、ルディ・シュテファンとフランツ・シュミットを紹介しています。後者の交響曲第4番は豊かな音と痛みに満ちた音楽であり、ペトレンコのお気に入りの作品でもあります。 そして、ペトレンコとベルリン・フィルの協働のもう一つの礎となるのが、ドイツ・オーストリアの古典派とロマン派音楽です。ペトレンコにとってこのレパートリーの重要性は、2018/19年シーズンと2019/20年シーズンの開幕演奏会で、ベートーヴェンの交響曲第7番と第9番がプログラムに含まれていたことに示されています。中でも「第9」は、ペトレンコがベルリン・フィル首席指揮者の就任公演で取り上げた演目。『ガーディアン』紙はこの時の演奏を「このオーケストラがペトレンコを選んだ理由は明らかだった。彼は楽譜の内側を輝かせる才能を持っている」と評しました。 これらの特別な録音が今回初めて、1500セット限定の高音質LP6枚組で登場します。56ページの布装丁のブックレットとハイレゾ音源ダウンロードのオプションが付いています。"

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