マーラー:交響曲全集 現代の8人のマーラー指揮者たちによる交響曲全集
ベルリン・フィル・レコーディングスはこれまで、ひとつのテーマに沿ったセットをリリースしてきました。今回リリースされるマーラーの交響曲全集は、作曲家に焦点を当てたセットとしては2019年のブルックナー全集に続くものとなります。言うまでもなく、マーラーはベルリン・フィルの主要レパートリーであり、その演奏の伝統はマーラー自身が交響曲第2番を初演した1895年にまで遡ります。
当エディションには、マーラーの完成した9つの交響曲と未完の第10番第1楽章を、過去10年間の演奏から選んでいます。現在の首席指揮者ペトレンコと前任者であるアバドとラトルの演奏、そして客演指揮者で構成されています。中でも、キリル・ペトレンコの6番は、2020年1月の演奏で、新型コロナウィルス感染拡大直前の演奏会であり、非常にアクチュアルな演奏会でありました。マーラーが描く細部、そしてそれを全体像として構築することは、指揮者としての試金石ともいえ、新首席指揮者としての期待が大きく膨らみます。ペトレンコは、高い視点と広い視野に基づいた独特の知性とエモーションで作品を築き上げています。
そして、オケとの関係が席熟期に達したアバドとの10番はまさに阿吽の呼吸。ハイティンクとの9番も同様、高い信頼関係の中で繰り広げられる演奏は、ハイティンクのこれまでの集大成ともいえる芸術的な成果が聴かれます。さらにヤニック・ネゼ=セガン、ダニエル・ハーディング、アンドリス・ネルソンス、グスターボ・ドゥダメルといった若い世代の指揮者との演奏にも注目。大巨匠たちの成熟した演奏と新しいアイデアを実践しようとする若い世代の新鮮な演奏。まさにマーラーの音楽世界を凝縮したセットとなっています。
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
マーラー:交響曲全集(第1~10番アダージョ)
ダニエル・ハーディング
交響曲第1番
アンドリス・ネルソンス
交響曲第2番
グスターボ・ドゥダメル
交響曲第3番
ヤニック・ネゼ=セガン
交響曲第4番
グスターボ・ドゥダメル
交響曲第5番
キリル・ペトレンコ
交響曲第6番
サー・サイモン・ラトル
交響曲第7番
サー・サイモン・ラトル
交響曲第8番
ベルナルド・ハイティンク
交響曲第9番
クラウディオ・アバド
交響曲第10番より〈アダージョ〉
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