キリル・ペトレンコ指揮によるシェーンベルク CD3枚組およびBlu-ray

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挑発!無秩序!スキャンダル!シェーンベルクはしばしば、「恐るべき子ども(アンファン・テリブル)」として、また後期ロマン派の調性を捨て去り、極めて複雑な「十二音による作曲法」へと突き進んだ過激な革新者として論じられてきました。しかし、実際シェーンベルクの音楽では-彼自身がエッセイのタイトルにも用いたように-「心と知性」の均衡が保たれているのです。十二音技法でさえも表現のための手段でしかないことが、このエディションに収められたベルリン・フィルと首席指揮者キリル・ペトレンコの演奏から、はっきりと感じ取れるでしょう。作曲家の生誕150年を記念したこの特別なエディションでは、シェーンベルクのあらゆる作風の変遷をたどることのできる、5つの重要な作品を収録。彼の音楽の本質に迫る、深い洞察と情熱に満ちた内容となっています。

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シェーンベルクは反復を拒んだ作曲家であり、その作品は常に変化し続けることを特徴としています。彼はあらゆる題材に対して独自の表現方法を探求しました。たとえば、《浄夜》では恋人たちの対話が激しい情熱に彩られ、自由な調性による「室内交響曲」では軽快なユーモアが響き渡ります。「管弦楽のための変奏曲」は、シェーンベルクが初めて十二音技法を用いて作曲した管弦楽作品であり、ベルリン・フィルとヴィルヘルム・フルトヴェングラーによって初演されました。その各変奏は、それぞれ個性的な特徴を備えています。一方、アメリカ亡命中に作曲された「ヴァイオリン協奏曲」(独奏:パトリシア・コパチンスカヤ)には、異文化への戸惑いや、物質的困窮、そして再び戦争の足音が迫る不安定な世界へのシェーンベルクの心情が色濃く投影されています。

もうひとつの重要作品《ヤコブの梯子》は、第一次世界大戦前後に作曲され、神と向き合う一人の懐疑者の内的葛藤を深く描いています。ここでは十二音技法はあくまで副次的な要素であり、空間的な音響設計によってもたらされる、まさに存在の根幹に触れるような体験が中心に据えられています。シェーンベルクが指定した通常のオーケストラと遠隔オーケストラの配置は、今日ではイマーシブ・オーディオ(Dolby Atmos)によって初めて完全に再現可能となったものを、驚くほど先取りした発想だといえるでしょう。

アメリカのアーティスト、ピーター・ハリーがデザインを手がけたボックスには、3枚のCDと1枚のBlu-rayに加え、充実したエッセイを収めたブックレットも同梱されています。

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ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
キリル・ペトレンコ 指揮

アルノルト・シェーンベルク
《浄夜》(弦楽合奏のための1943年版)

室内交響曲第1番 op. 9

オラトリオ《ヤコブの梯子》
ヴォルフガング・コッホ バリトン/ガブリエル
ダニエル・ベーレ テノール/指名された者
ヴォルフガング・アプリンガー=シュペルハッケ テノール/扇動的な男
ヨハネス・マルティン・クレンツレ バリトン/奮闘する男
ギュラ・オレント バリトン/選ばれし者
シュテファン・リューガマー テノール/修道士
ニコラ・ベラー・カルボーネ ソプラノ/瀕死の男
リヴ・レッドパス、ジャスミン・デルフス ソプラノ/魂
ベルリン放送合唱団
ギース・レーンナールス 合唱指揮
デイヴィッド・ブイ、グレゴール・マイアホーファー、ジュゼッペ・メントゥッチャ、フリードリヒ・ズッケル 副指揮

管弦楽のための変奏曲 op. 31

ヴァイオリン協奏曲 op. 36
パトリシア・コパチンスカヤ ヴァイオリン

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    キリル・ペトレンコ指揮によるシェーンベルク

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    ハードカバー装丁、80ページ(英語・ドイツ語)

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    全曲のハイレゾ・ファイル(24-bit / 96 kHz)

    デジタル・コンサートホール
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